車庫証明を行政書士に頼むべき?手続き・費用・メリット・注意点までやさしく解説!

車庫証明とは?いつ必要?

車庫証明(自動車保管場所証明)は、自動車を保管する場所が確保されていることを証明する書類で、普通車の購入や住所変更の際に必要になる重要な手続きです。

ただし軽自動車の場合は地域によって不要なこともあるため、必要性を知っておくことが大切です。今回は車庫証明が必要になるタイミングと不要な場合について行政書士の視点からわかりやすく解説します。

車庫証明が必要な主なケース

車庫証明(自動車保管場所証明)は、自動車を保管する場所が確保されていることを示す大切な書類です。取得が必要となる場面は、主に次のとおりです。

  • 普通車を新しく購入するとき

この場合、車両登録の際に必ず車庫証明が必要です。手続きを怠ると登録ができず、納車が遅れる原因になります。

  • 中古車の購入や譲渡を受けて名義変更を行うとき

登録名義を変更する際も、保管場所を確認するために車庫証明を取得しなければなりません。

  • 引越しなどで住所や保管場所が変わるとき

転居後の住所に応じた新しい車庫証明の取得が必要です。特に引越しのときは手続きが後回しになりやすいため、注意が必要です。

これらのいずれかに該当した場合は、必ず車庫証明を取得する必要があります。もし正しい手続きを行わなければ「車庫飛ばし」という違法行為にあたり、罰金などの罰則が科されるおそれがあります。意図せずに違反となるのを避けるためにも、たかが車庫証明と軽く考えず、忘れずに申請しておくことが大切です。

車庫証明が不要なケースもある?

軽自動車の場合は地域によって車庫証明が不要なこともありますが、届出が必要な地域もあるため注意が必要です。同じ市区町村内であっても、保管場所が変更された場合には車庫証明の再取得が必要です。一方、保管場所が変わらない場合は不要となるケースもあります。

また軽自動車の場合、車庫証明が不要な地域であっても、引越し後は運輸支局で車検証の住所変更手続きが必要になります。ただしこの場合、車庫証明や保管場所届出は不要なため、手続き内容を誤解しないよう注意しましょう。手続きに不安がある場合は、行政書士に相談するのも一つの方法です。

 

車庫証明を取るために必要な条件

車庫証明を申請するには、いくつかの条件を満たしていなければなりません。これは自動車を安全に、そして適切に保管するために定められているルールです。主なポイントは次の4つです。

① 使用の本拠から2km以内であること

車庫は自宅や事業所など「使用の本拠」から直線距離で2km以内にある必要があります。あまりにも遠い場所では、実際の保管場所として認められないため注意しましょう。

② 道路以外の場所であること

車庫と認められるのは、駐車場や空き地など道路以外のスペースです。道路に停めたままでは車庫証明は出ません。路上駐車は事故や迷惑の原因になるため法律でも禁止されています。

③ 出入りしやすく、車を全部収められること

車庫は道路からスムーズに出入りできる構造で、車両全体を収容できる広さが必要です。車体がはみ出してしまう駐車場では条件を満たせないのでご注意ください。

④ 使用する正当な権利があること

その場所を自分の土地として所有しているか、賃貸契約などで正しく使用できる権利を持っていることが求められます。無断で他人の土地を使う場合は、車庫証明は取得できません。

 

車庫証明の申請方法

車庫証明を取得するには、必要書類を整えたうえで警察署に申請し、審査や現地調査を経て証明書が交付される流れとなります。ここでは行政書士の視点から、手続きの進め方を順を追って解説します。

1.書類の準備

申請書類は、管轄する警察署の窓口で受け取るほか、多くの場合は都道府県警察のホームページからダウンロードすることも可能です。基本的には、管轄の警察署が用意している書式を使用するのが安心です。
申請に必要となる主な書類は以下のとおりです。

  • 自動車保管場所証明申請書(窓口配布は複写式の場合あり)
  • 保管場所標章交付申請書(多くの警察署で提出が必要)
  • 保管場所の所在図および配置図
  • 保管場所使用権原疎明書面(自己所有なら自認書、賃借の場合は使用承諾証明書)

なお、賃貸契約の場合は駐車場の賃貸借契約書のコピーで代用できる場合もあります。ただし、契約者名・車庫の所在地・契約期間など必要事項が明記されたものに限られ、管轄警察署の判断によっては認められないこともあるため、事前に確認することをおすすめします。書類に不備があると受理されず再提出になるため、特に配置図の寸法や使用権限の記載には注意が必要です。

2.警察署への提出

書類が揃ったら、保管場所を管轄する警察署(交通課)へ提出します。提出後、警察による書類審査や必要に応じた現地調査が行われます。

3.審査・現地調査

警察署では、提出された書類の内容を確認するとともに、必要に応じて実際の保管場所を調査します。基準を満たしていることが確認できれば次の段階に進みます。

4.証明書の交付

審査に問題がなければ証明書が交付されます。交付までの期間は地域や警察署によって異なりますが、一般的には中2〜4営業日程度が目安です。繁忙期や不備がある場合はさらに日数がかかることもあるため、納車に間に合うよう余裕を持って申請しましょう。

平日に警察署へ出向くのが難しい方や、書類作成に不安がある方は、行政書士に依頼することでスムーズに手続きを進めることができます。

 

行政書士に依頼するメリット

車庫証明の取得は、一見すると簡単に思われがちですが、実際には平日に警察署へ出向く必要があったり、地域ごとに異なるルールに対応しなければならなかったりと、意外と手間がかかります。行政書士に依頼すれば、こうした負担を大きく減らすことができます。ここでは具体的なメリットを整理してご紹介します。

負担を大きく軽減できる

車庫証明の申請は、平日に警察署へ2回出向く必要があるうえ、受付時間は平日の昼間に限られます。会社勤めの方であれば休暇や半休を取らざるを得ず、申請先が遠方なら移動だけで半日以上かかることもあります。
また、書類に不備があれば再提出となり、納車が遅れる可能性もあります。

行政書士に依頼すれば、書類の作成から提出・受取までを一括で代行してもらえるため、時間や労力を使う必要がありません。少しの費用で、2日分の時間や安心を手に入れることができるのです。

行政書士への依頼がおすすめなケース

  • 平日は仕事が忙しく、警察署に行く時間が取れない方
  • 書類作成が苦手で、ミスによる再提出を避けたい方
  • 納車スケジュールを遅らせたくない方
  • 警察署や駐車場が遠方にあり、対応が難しい方

このような場合は、行政書士に依頼することで、確実かつスムーズに車庫証明を取得することができます。

 

行政書士に依頼した場合の費用

依頼を検討する際に気になるのが費用です。行政書士の報酬だけでなく、証紙代や交通費といった実費も発生するため、あらかじめ全体像を把握しておくことが大切です。

行政書士報酬の目安

行政書士の報酬額は地域や業務範囲によって異なりますが、おおよそ8,000円〜15,000円程度が一般的です。 書類作成のみを依頼するのか、申請から交付の代行まで任せるのか、あるいは特急対応を希望するのかによっても金額は変わります。料金だけでなく、対応の丁寧さやスピード、トラブル時のサポートも含めて比較することをおすすめします。

証紙代や交通費などの実費

  • 証紙代(申請手数料):都道府県ごとに異なりますが、概ね2,600円前後が目安です。
  • 交通費:車庫の現地確認や警察署への訪問にかかる費用が、実費として請求される場合があります。

依頼前には、見積書をしっかり確認し、報酬にどこまでの業務が含まれているかを把握しておくと安心です。明瞭な料金体系で対応してくれる行政書士を選ぶことが、後々のトラブル回避につながります。

 

まとめ

車庫証明は、普通車の購入や住所変更の際に必要となる大切な手続きです。軽自動車も地域によって届出が必要な場合があるため、事前の確認が重要です。

平日に警察署へ行く時間が取れない場合や書類作成に不安がある方は、行政書士へ依頼することでスムーズに手続きを進められます。費用はかかりますが、安心して納車日を迎えられることが大きなメリットです。

車庫証明の取得で迷った際は、行政書士へ相談して確実に手続きを進めましょう。

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