【行政書士監修】ESTA代理申請とは?仕組み・流れ・費用をわかりやすく解説

ESTA代理申請とは

アメリカへ観光や短期のビジネス渡航をする際、「ESTA(エスタ)」という電子渡航認証の取得が必要になる場合があります。ESTAは、ビザ免除プログラム(VWP)対象国のパスポートを持つ人が、短期滞在を目的に入国する際に利用できる制度です。観光旅行、商談や出張、親族訪問、短期のイベント参加などが代表的な利用目的です。

一方で、就労や留学など長期滞在の場合はESTAではなくビザが必要となります。また、乗り継ぎでアメリカを経由するだけの場合でも原則ESTAまたはビザが必要です。

ESTAとビザの違いは

最大の違いは手続きの簡単さと利用条件です。ビザは面接や詳細な審査が必要で時間と費用がかかりますが、ESTAはオンラインで申請でき、結果は数日以内に通知されるのが一般的です。ESTAの対象は観光・商用目的での短期滞在に限られます。

有効期限と申請時の注意

ESTAは取得日から原則2年間有効で、その間は何度でも渡航できます。ただし1回の滞在は最大90日までです。また、パスポートの有効期限が2年未満の場合、ESTAの有効期限もパスポートの期限までとなります。航空会社によっては「6か月以上の残存期間」を求める場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

 

ESTA代理申請を利用するメリット

ESTAは自分で申請することも可能ですが、手続きに不安がある場合や時間を節約したい場合は、行政書士などへの代理申請がおすすめです。

ここでは、どんなケースで役立つのか、利用するメリットや注意点、自分で行う場合との違いをわかりやすく説明します。

代理申請が向いているケース

次のような方は、代理申請を活用することでスムーズに手続きを進められます。

  • 英語入力やオンライン申請に自信がない方(公式サイトはすべて英語表記)
  • 過去にESTAが拒否された経験があり、理由の整理や事前確認を行いたい方
  • 家族やグループ旅行で複数人分をまとめて正確に申請したい方
  • 旅行代理店経由ではなく、行政書士による個別サポートを受けたい方

代理申請の主なメリット

  • 手間の削減:入力やエラー対応を任せられるため、手続きの負担が大幅に削減。
  • ミス防止:経験豊富な行政書士が内容をチェックし、承認率アップが期待。
  • 安心感:申請から結果通知までサポートを受けられ、渡航までの不安を軽減。

自分で申請する場合との違い

自分で行う場合は申請料だけで済みますが、入力内容や手続きの全責任は自己負担です。拒否や入力ミスへの対応もすべて自分で行う必要があります。代理申請なら、事前準備の手戻りを減らし、実務上の処理はスムーズになります(審査スピード自体は同一)。頻繁に渡航する方や初めての方におすすめです。

 

ESTA代理申請の流れ

「代理申請を頼むと、どんな順序で進むの?」という疑問を持つ方のために、行政書士などの専門家に依頼した場合の一般的な流れを、分かりやすく5つのステップで紹介します。事前準備から結果通知までの流れを知っておけば、安心して渡航準備が進められます。

STEP1:事前ヒアリングと適格性確認

まず、渡航目的・滞在日程・過去の渡航歴やESTA利用歴などを確認します。これにより、ESTAで入国できるかどうかを事前に判断し、申請準備の方向性を決めます。

STEP2:必要情報・書類の提出

パスポート情報や氏名・生年月日・連絡先、渡航予定などの基本情報を提出します。メールやオンライン送付が多いため、遠方からでも手続き可能です。

STEP3:申請内容の入力と確認

提出された情報をもとに申請内容を作成し、入力ミスや記載の不整合がないかを丁寧にチェックします。渡航予定や宿泊先の変更があっても柔軟に修正対応します。

STEP4:代理申請と支払い代行

すべての内容が確定したら、行政書士がESTA公式サイトから申請を行います。申請料のカード決済も代行できるため、英語サイトでの支払いが不安な方も安心です。

STEP5:結果通知と渡航準備

結果が判明し次第、速やかにご案内します。許可時はそのまま渡航準備へ。不許可時は理由の確認と今後の対応策をご提案します。

 

ESTA代理申請に必要な書類

ESTAの代理申請をスムーズに進めるには、あらかじめ必要な情報をそろえておくのが近道です。行政書士に依頼する場合でも、以下の基本情報の提供は必須です。まずはチェックリスト感覚でご確認ください。

ESTA代理申請に必要な情報(チェックリスト)
区分 内訳・入力項目 ワンポイント(注意)
① パスポート情報(最重要)
  • パスポート番号
  • 発行国
  • 発行日・有効期限
  • ICパスポート(eパスポート)であることの確認
有効期限が短いとESTAの有効期間も短くなります。可能なら更新後のパスポートで申請を。
② 基本情報(氏名・生年月日・連絡先)
  • 氏名(パスポート記載どおりのローマ字/ミドルネーム含む)
  • 生年月日・性別
  • 現住所
  • 電話番号・メールアドレス
表記ゆれに注意(Oと0、ハイフン、全角/半角)。パスポート表記と完全一致させてください。
③ 渡航予定情報
  • 渡航予定日(往路・復路の目安)
  • 宿泊先の名称・住所・連絡先(ホテル名等)
  • 渡航目的(観光・ビジネス等)
未確定でも仮情報で申請可。確定後は整合が取れるよう、変更点を早めに共有。
④ 適格性確認の質問(Yes/No)
  • 過去の逮捕・違反歴の有無
  • 入国拒否・強制退去の有無
  • 健康状態・感染症に関する申告 ほか
虚偽申告は入国拒否のリスク。事前ヒアリングで内容を精査し、適切に整理します。日付入力はMM/DD形式に注意。
(必要に応じて)追加情報
  • 米国内の連絡先(滞在先/現地の知人・企業)
  • 勤務先情報(企業名・住所・電話)
  • 緊急連絡先(日本の家族等)
画面・設問はアップデートされることがあります。求められた場合のみ提出すればOKです。

ミスを防ぐためのチェックポイント

  • 氏名のローマ字表記はパスポートと完全一致させる(順序・スペース含む)
  • 生年月日の月/日を入れ替えない(MM/DD形式に注意)
  • パスポート番号の「O(オー)」と「0(ゼロ)」の混同に注意
  • 宿泊先住所は英語表記で番地・ZIPコードまで入力
  • メールの受信設定(迷惑メール振り分け)を確認

これらを事前に整えていただくことで、代理申請がより正確かつスピーディーに進みます。行政書士側でも整合性チェックを行い、入力エラーや記載漏れを防ぎます。

 

ESTA代理申請の費用

行政書士に代理申請を依頼する場合、申請料のほかに代行手数料が必要です。費用や日数の目安を事前に把握しておくことで、予算計画やスケジュール管理がスムーズになります。

申請料・代行手数料・支払い方法

  • 申請料(公式料金):2025年8月1日時点では1人あたり21米ドル(処理料4USD+認可料17USD)。どの国から申請しても同額で、公式サイト申請でも同料金です。
  • 代行手数料:事務所ごとに異なりますが、一般的な相場は5,000円〜10,000円(税別)程度。申請料と別途かかります。

※2025年10月1日からは法律改正により申請料が40USDに引き上げ予定です。

代理申請にかかる日数の目安

  • 必要情報の提出:即日〜翌営業日
  • 行政書士による内容確認・申請手続き:1〜2営業日
  • アメリカ側審査結果の通知:通常72時間以内

全てが順調に進めば、3営業日以内に許可結果が出るケースが多く見られます。

急ぎの申請について

ESTA自体に有料のエクスプレス審査はありません。審査は米国当局が行うため、少なくとも出発72時間前までの申請をおすすめします。

 

まとめ

ESTAは、観光や短期ビジネスなどでアメリカへ渡航する際に便利な制度ですが、申請内容の誤りや書類不備があると不許可になる可能性があります。特に初めて申請する方や英語入力に不安がある方は注意が必要です。

行政書士に代理申請を依頼すれば、必要情報の確認から申請、結果通知まで一貫してサポートが受けられ、ミスを防ぎながらスムーズに手続きを進められます。安心して渡航日を迎えるためにも、事前準備を整え、必要に応じて専門家の力を活用しましょう。

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